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『日亜対訳 クルアーン』(作品社)

· 出版

2014年8月に作品社さんから出版された『日亜対訳 クルアーン』が、現在第4刷目に入っています。

今更なのですが、さらなる宣伝のためにエントリーを書いておきます。

本書の特徴の一つは、クルアーンのアラビア語の原文が収められていることです。

一般の書店で購入できる訳本としては、アラビア語の原文が収められているのは本書のみになります。

日本の読者のためにわかりやすい脚注が書かれているため、背景的な知識は必要ではなく、親切なつくりになっています。

索引も豊富です。

カバーをとるとこのようになります。背のデザインがマット感のある紙質とマッチしていてカッコいいです。

私は、付録の「クルアーン正統十読誦注解」を書きました。

「十読誦」というのは、文字通りクルアーンの十通りの読誦法のことです。

スンナ派では、大きく分けて十名の師に帰される十通りの読誦法が正統として認められています。

今日において主流の読誦方法はアースィムの読誦とナーフィウの読誦の2つですが、その他の読誦も読誦家たちによって現在まで継承されてきました。

この付録では、十読誦間に意味の相違がある箇所を抽出し、本文で採用した「アースィムの読誦」の意味と比較しました。

動画サイトなどには、さまざまな読誦方法で読まれたクルアーンの音声がアップされているので、アースィム/ナーフィウ以外の読誦も聞くことができます。

たとえば下の読誦はハムザの読誦で読んだナジュム章です。

よく聞きなれた「アースィムの読誦」では、クルアーンの全文中一度しか出てこない「イマーラ」の音(アの母音がエに近くなる規則)が多用されます。

下の読誦は、キサーイーの読誦で読んだアアラー章です。

これも「イマーラ」が多用されますが、アースィムの読誦にあるシャッダ(二重音)がなくなっている音があったりします。

下の読誦は、ハラフの読誦で読んだサーッファート章です。

アースィムの読誦とは「イドガーム」の規則が異なるのがわかります。また、ハムザの前で音が停止する箇所がよく出てきます。

下の読誦は、ハムザの読誦のファーティハ章です。

いろいろと違いますが、なによりも「スィラータ」の「サード」が「ザーイ」との混合音「ズィ」になっているのが珍しい読み方です。

音声だけでなく、さまざまな読誦法にもとづいて書かれたムスハフも手に入れることが可能です。

ムスハフの文字や母音記号が違うだけでなく、読誦規則を示す記号も違ったりしてとても面白いです。ダールル・マアリファ(http://www.easyquranstore.com/tajweed-quran-in-other-narrations-rewayat/)から買うことができます。

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